HomePageへ戻る   レンタルサーバーの勧め

※2005月8月末プラン変更のため記述を一部変更

ホームページを作られる方は、まずご自分が契約されているプロバイダのサービスを利用されるのではないでしょうか。私もこれまで3つのプロバイダで作ってみたことがありますが、広告は出ないもののそれぞれにいくらかの不満がありました。

それは次の点でした。利用できる容量が少なく(10〜25MB)、画像や音楽などをアップするとすぐにいっぱいになってしまい、容量を増やそうとするとそれなり料金がかさむこと。掲示板、ブログなどのCGIは、デザインを選ぶ余地がなく、自分でCGIを設置することは許可されていないこと。外部の広告付きレンタル掲示板などを利用した場合、自分のサイトに置いた背景画像などを表示したいと思っても、プロバイダによっては、外部から画像ファイルへの直リンクを許可しないこと。またプロバイダによっては、勝手にHTMLに書き込みをされてしまうこと。

こうしたことを考え、レンタルサーバーを借りることにしました。私が現在利用しているサーバーはさくらインターネットです。これは2004年7月15日から利用できるようになったサービスで、私は9月に加入しました。それ以前はさくらウェブといい、300MBで年間税込み42,000円だったのです。それが今ではサービスが良くなったうえ年間税込み1,500円、月当たり125円(ほかに初期費用1000円)です。私の知る限り最も安いレンタルサーバーだと思います。実際利用してみて、最初のころと比べるとマニュアルもだんだん充実してきましたし、特に不満はないです。

2005年8月、上記のライトプラン加入から1年が経過し、スタンダードプラン(1GB:5,000円/年)に変えてみました。今のところ300MBの容量に対し80MB程度の利用なのですが、将来、音楽関連のページも作ろうかなと考えているので…。

利点 その1 - ドメインの使用

利用してみて良かった点の一つは、自分で独自のドメインを取得しなくても、さくらインターネットで取得してある30種類以上のドメインの中から2つを利用できることです。本来のドメインのほかにサブドメインを2つ、それも、そのドメインの前に自分独自の名前を付けられることです。

これはどういうことかと言いますと、私のサイトはいまhttp://rose.eek.jp/で接続していただいてますが、本来のドメイン(***.sakura.ne.jp) がありながら、サブドメイン(***.eek.jp) でアクセスできるのです。***の部分は自分で好きなものを付けられます。同じサイトでありながら、全く別サイトのように3つの名前を付けられるということです。それぞれのドメインからアクセスされた場合に、表示されるディレクトリを好きなように設定することができます。

独自ドメインは、自分で取得すると毎年管理料を数千円支払う必要があるようですが、さくらなら独自ドメインにかなり近い形で、費用もかからず利用できます。

利点 その2 - メールアドレス無制限

私はいろんなプロバイダを渡り歩いてきましたが(^^ゞ、そのたびにメールアドレスの変更や連絡は面倒なものでした。余り変更しても…と思い、何年もの間So-netの1カ月315円、1時間電話料込みのプランを継続してきました。ですがYahoo! BBの常時接続を利用していますから、メールボックスを使うのみで、しかもメインに使っているわけでもありませんでした。月に315円くらい、ま、いいかと思ってきたのですが、年間では3,780円ですから、もっと有意義なことに使おうと思えばできますね(So-netを解約しようと思って接続したら、アカウントのみの月100円のコースを選べるようになっていました)。

ところで、さくらインターネットではメールアドレスを無制限に自分で作れてしまうのです。ドメインは自分だけのものですから、@マークの前の名前が誰かとダブってしまうことがなく、とっても短いアドレスもOKです。ドメインが特殊ですから、Web上で公開しない限り、短くてもスパムメールは届きません。

また、メールはWebメールとしてブラウザ(InternetExplorerなど)から直接利用できますし、POPメールとしてメールソフトからも利用できます。さらに転送設定もできるのでケータイへ送ることもできます。転送設定についてはそれほど細かい設定はできませんが…。YBBが、POP、WEBで利用すると、転送が出来ないのに比べるとやはり便利です。

ご家族何人かでメールを利用されている方には、とってもお得ですよね。アドレスごとにメールボックスが作られ、アクセスするためのパスワードはそれぞれに設定できます。ただ、結局のところ、どこのメールを利用するにしてもサーバーの管理者はメールボックスを見ようと思えばできるのです。ですから、ご家族の間に信頼関係がないなら家族による管理は敬遠する方もいらっしゃるかもしれません。

利点 その3 - 独自CGIの利用

CGIというのは、サーバー上で動作する簡単なプログラムらしいです(^^ゞ。掲示板、チャット、ブログ、メールの自動送信、買い物かご、カウンター、その他いろいろですね。普通の人がプログラムを作るのはたいへんらしいですが、幸いネット上には無料で利用できるものが多数公開されています。自分で気に入ったCGIを使えるというのは、本当にうれしいものです。さくらインターネットでお薦めのCGIがいくつか用意されていますが、別のものでもOKです。

利点 その4 - アクセス制限

ほかに便利な点は、ユーザーIDとパスワードを入れないと入室できないページを作れることです。自分が招待した人のみアクセスできるコミュニティーを作れますし、またバックアップファイルなどを置いておくこともできます。パソコンが変わってもいつものファイルにアクセスすることもできますね。

また、ネット上ではまれに(?)トラブルが起きることがありますが、その場合相手のIPアドレス(必ずしも本人特定はできませんが)などを設定して公開ページであってもアクセスを拒否することができます。

実際の契約にあたって

契約する前に、2週間のお試し期間があります。300MBのライトプラン、年5,000円の1GBスタンダードプランなどいろいろ試してから契約することができます。ライトプランとスタンダードプランの違いは、メーリングリスト(一般対象のML運営だけでなく、親族で利用している方もいらっしゃるようです)が使えることと、ドメイン別表示設定エイリアス、それから今のところ私には知識のない分野ですが、PHP、シェル(Telnet/SSH)、CRON、MySQLが利用できることだそうです。

ドメイン別表示設定エイリアスというのは、特定ドメインでアクセスがあった場合に、指定されたディレクトリ(フォルダ)を直接表示するということで、例えばスタンダードプランを利用している私のHPでは、http://rose.eek.jp/でアクセスすると、その下の階層にあるディレクトリを表示するように設定してありますが、アドレス欄にその表示は出ません。これがライトプランの場合は、http://rose.eek.jp/でアクセスするとブラウザは指定ディレクトリを表示しますが、アクセス後のアドレス欄にはそのディレクトリ名が表示され、http://rose.eek.jp/***/と出ます。

それから、レンタルサーバーというのは一つのサーバーを他の人と共有するわけですから、どんなサイトと共有しているかによって多少の影響があると考えられます。つまり、チャットや音楽、大きな画像がたくさん置いてあるサイトなど、ネットのトラフィックが混雑するようなサイトがあればアクセスしづらい状況が生じます。私は今のところ経験がありませんが、そうしたことなどを考えて、ライトプランよりもスタンダードプランの加入を勧める方もいます。私もいずれはスタンダードに移行しようかとも考えているのですが…(2005/8月現在移行済み)。その際サブドメインは引き継げるようなので、本ドメインは使わないようにしていたほうが何かと便利なようです。

お試しの際に、料金の支払い方法をクレジットカードにするとキャンセルができません。ですから初回は銀行振込などにすることをお勧めします。そうすれば最初に決めたドメインを変更したくなったときには、解約して別ドメインを設定することができますので…。いずれにしても十分試してから契約してくださいね。

ホームページを作るのは本当に楽しいですし、だれでも無料で作ることができます。でも少々費用はかかってもレンタルサーバーを利用すると、自由度が増し、Webの仕組みもより理解できるようになると思いますよ。


ホームページへ戻る