ハリケーンと貧富の差 投稿者:野バラ 投稿日:2005/09/06(Tue) 07:27 No.258 | |
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8月末に米国南部を襲ったハリケーン・カトリーナは、原爆にたとえる人もいたほど大きな被害をもたらしたようです。ハリケーン自体が猛烈だったせいもありますが、被害を拡大した要因は貧困にもあると報道されています。
避難勧告が出されながら、貧しさゆえに車を持たず、ガソリン代も宿泊代も食事代もままならないため、危険と知りつつとどまるしかなかった人々が多かったのだとか…。
9月4日(日)の毎日新聞「余禄」には、アメリカにおける貧富の差の実情が記されていました。
大きな被害が出たミシシッピ州とルイジアナ州は貧困度で全米第一位と第四位…。アメリカの国勢調査によると、4人家族で年収19,307ドル(約210万円)以下の貧困層は昨年 3,700万人であり、4年連続、貧しい人々が増えているそうです。
一方、大企業のトップの平均年収は1,180万ドル(約 13億円)、一般勤労者は27,460ドル(約 302万円)。その収入格差は実に430倍で、15年前の1990年には107倍だったことからすると、ますます格差が広がっているのが分かります。
お金の価値が違うので日本と単純に比較はできないでしょうが、貧しさゆえに助かる命も助からないことがあるというのは、悲しい現実ですね。
しばらく前に観たドキュメンタリー映画『華氏911』の中でも、イラクへ行く兵士が不足したため、失業率の高い貧しい地域の若者にターゲットをしぼってスカウトマンが声を掛けている様子を映していました。
世に中は昔から、富裕層が貧困層を利用し搾取し続けているということなのでしょうか。
ちょっと話が飛びますが…。少し前に注目した「ナポレオン・ヒル・プログラム」に、最近いくらか違和感をおぼえています。というのは、何もしないうちからあきらめるという後ろ向き思考を捨てたいと思い購読し始めたメルマガなのですが、努力すれば誰でも成功者つまり大金持ちになれるというメッセージが強くて、ちょっと違うのではないかという気がしているものですから…。
衆議院議員の選挙も近づいていますが、私たちが無知のままだと政治的にも利用されるだけになってしまうようです。「郵政民営化が何が何でも必要だ」という声ばかりが聞こえてきますが、どれほど必要なのか、根拠や実態はよく分かりません。誰の言うことが正しいか、自分で判断するしかありませんが、異色の意見が↓こちらに載っていて興味深かったです。 http://nitiroku-nishio.jp/blog/
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| ハリケーンの爪あと 野バラ - 2005/09/10(Sat) 00:08 No.260 | |
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検索サイトのGoogleでは世界中のマップを見られるようになっていますが、現在ハリケーンで自宅がどんな状態かを被災者が航空写真で確認できるようなサービスをしています。
写真は8月31日現在のニューオーリンズで、左が水没前。縦方向に川が流れていますが、右の写真では道路も公園も川と同じ色で、水没しているのがよく分かりますね。
maps.google.co.jp/maps?ll=29.998206,-90.085466&spn=0.013911,0.016186&t=k&hl=ja(←コピーしてブラウザのアドレス欄に貼り付け、Enterキー、その後拡大)
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